あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




並び始めて30分経過…


「あっつ~い!!」


いくらまだ7月始めとはいえ


これは暑い。


奈美は言う


「もうすぐ水に


かかれるよ。暑くなく


なるって。」


えーポジティブー


「そ~かなー?」


「早く順番来ないかなぁ~」

奈美、天然…


「「あっちぃ!」」


わっまたハモってる


ぱっと振り返ると


勇輝と爽也が


ヤンキー座りしていた。

流石現役ヤンキー、


似合いすぎ。


「暑いから喧嘩する気


おきねぇわ」


「マジそれ」


意外と意見合うんだよね

2人って。


「ふ~。」


私はタオルで


汗を拭う


「ん。」


勇輝がお茶を


渡してきた。


「さんきゅ」


ゴクゴクゴク…プハッ


冷たくておいしー


「はい。」


勇輝にお茶を投げる


パシっ!


ナイスキャッチ。


「・・・・・・・。」



ん?爽也がボーッと


こっちを見てた…


気がしただけ?かな。







まあまあ時間が
過ぎて…











「やっと来た!」



バッシャーン……



ポタポタポタ


「ねっ涼しくなったでしょ?」

「涼しくなった


どころじゃないっ!!」


頭ビショビショ。


タオルは持ってるから


いいけど~!!


ゴシゴシ。


あ、


「ん。勇輝」


私はもう一枚タオルを


出して渡した。


「おぅ」


勇輝はゴシゴシと


頭を拭く。


ざっついなーもう