僕が担当か。
理由はおそらく、迷宮入りになるからだろう。

「祐輔。大丈夫?」

「なんだ、優月か」

「何だとは何よ。せっかく見舞いに来たのに」

「そりゃどーも」

「…学生時代を思い出すね」

「そうか?」

「私ね、学生時代の時から、
祐輔のことが」

「祐輔。…あら?」

「あぁ、遥。紹介するよ。」

「山岡さん、ですよね。祐輔の婚約者の、来栖遥です」

遥はペコリと礼をした。

「あ…、婚約者さん、
でしたか。あ!私、早く帰んなきゃ。それじゃ」

「あ、山岡さん!
近くまで、送ります」

「もう遅いしな」

「じゃあ、行ってくるね」

「うん」