気付くと、
白い天井が見えた。

「…え?」

「あ。目が覚めたんだ」

横を見たら、僕の婚約者の来栖 遥がいた。

「何で、僕はここに?」

「現場で気絶した、って山岡さんが言ってた」

「山岡?…あぁ優月か」

「ふぅん…。優月、って呼ぶんだ…」

「え?何?」

「なんでも。私、仕事あるから行くね?夜に来るから」

「うん。行ってらっしゃい」

遥は美術の先生をしている。