恋愛Ⅰ


 ようやく観念した彼。

 「立てばいいんだろうが立てば」

 彼は立ち上がり歩いた。

 家に着いた頃には会ったときより辛そうな表情を浮かべている。

 よかった、連れて来て。
 
 「タオル持って来ますから少しここで待ってて下さい」

 彼を玄関に残し、タオルを持って戻って来た。

 上着を脱がせ、頭をなるべく揺らさないよう拭いた。

 「体、冷えてるし着替えは後で持って行くからお風呂入って」

 熱あるからホント避けた方がいいんだろうけど、
 濡れてるんだから入ったほうがいいよね。

 彼をお風呂場に案内した。

 「ちゃんと温まってから出てきて下さいね」

 そういい残してお風呂場を後にした。

 あの人、話聞いてたよね?

 応えなかったけど・・・