恋愛Ⅰ


「ずっと、こうしているつもりですか?」

 お節介だと自分でも思った。

 でも、ほっとけないと思った。

 「関係ないだろ」

 そう一言。

 たしかに関係ない。

 でも、この人凄く具合悪そう。

 わたしはさっき髪に触れた手で
 今度は彼の額に触れた。

 いきなりの行動に驚く彼。

 「やっぱり」

 この人、熱がある。

 当たり前か。

 こんな雨の中傘も差さずにいたら熱くらい出る。

 わたしは彼の手を引っ張った。

 その行動にまた驚く彼。

 「なに座ってんの?!早く立って!」

 「関係ないっただろうが!」

 わたしの手を振り払おうとするが離れない。
  
 「熱あるのにほっとけないでしょうが!!」

 さすがのわたしもムキになりすぎたと思った。

 だからって諦めるわけにはいかない。