恋愛Ⅰ


 昼食を終え、教室へ戻った。




 今日の終わりを告げるチャイムが、 
 学校中に響き渡った。

 帰る準備をして、美咲の席に行く。

 「準備、終わったよ」

 「うん!『正門の近くで待ってろ』だって」

 声からして隼人さんに会えることが、
 嬉しいと語っている。

 靴を履き替え、正門までの道のりを
 歩いていると、携帯から着信音が鳴った。

 素早く携帯をとる美咲。

 誰からの電話なのか、今のわたしにだって分る。

 隣から「もう少し。今向かってる」
 などと、断片的ではあるが会話の
 内容が、聞こえてくる。

 そんな美咲の様子をわたしは、
 温かな瞳で見ていた。