恋愛Ⅰ


 「凪。お待たせ」 

 突然、後ろから呼ばれた。

 振り返ると、昼食を持って美咲が
 戻ってきた。

 「おかえり、随分早かったね」

 この学園の生徒数は多い。

 もう少し時間がかかると思っていた。

 「今日は食べたいものが決まってたからね」

 言いながら、隣に来た。

 「食べててもよかったのに・・・」

 苦笑まじりに言った。

 「じゃ食べよう」

 「昼休み、無くなるよ」

 わたしは椅子に腰を下ろす。

 食べている途中、美咲の携帯が鳴った。

 「ごめん、ちょっと話してくる」

 慌てて携帯を持ち、距離をとった。

 あれは間違いなく彼氏からの電話。

 美咲のあの笑顔は間違いないと思う。

 1度、一緒に撮ったプリを見せてもらった。

 実際に会ったことはない。

 でも、見た感じ真面目そうな人だった。