恋愛Ⅰ


 わたしが机の上に伏せていると、
 声をかけられた。

 顔を上げると美咲が、前の席の椅子に
 座っている。

 「どうしたの、伏せて」

 心配そうにこっちを見てくる。

 「大丈夫、少し寝不足なだけ」

 寝不足は関係ないと思う。

 ただ1つだけ分かってることは、
 朝から疲れているということ。

 「それならいいけど、気をつけなよ」

 「ただでさえ凪、貧血ぎみなんだからさ!」

 「無理なら言って、保健室連れてくから」

 わたしはホームルームが始まるまで伏せた状態。

 先生きたら起こすと美咲は教えてくれた。

 美咲とは中等部の頃からの友達。

 ずっと一緒にいる。

 初めて会ったときの印象は明るい子。

 黒く肩より少し長い髪を2つに結んだ髪。

 ほんのちょこっと化粧した肌は大人っぽい。

 このことを本人に伝えたとき、
 大人っぽくないと否定された。