恋愛Ⅰ


 「ねぇ、お昼ご飯カレーピラフでいい?」

 「あぁ」


 よかった。

 カレーピラフで。

 でも、よかったかな・・・

 治りかけなのに。

 本人がいいって言ってるんだからいっか。

 「じゃこれ、レンジで温めて食べて」

 「行ってきます」

 彼に言って玄関を出ようとしたその時。

 「携帯貸して」

 携帯?

 「ごっ、ごめん。持ってない」

 彼の目が少し見開かれた。

 高校生なら基本的に持っている物だよね。
 
「その制服、星鈴学園の高等部だよな」

 「そうですけど、それがどうかしたんですか?」

 どうして星鈴学園の高等部の制服だって分かったの
 かな。

 「なんでもない」

 そっちから聞いてきたのに。

 「それじゃ行ってきます」

 玄関を出ようとして思い出した。

 「貴方の服、乾燥機の中にあるから
  外に出るんだったら・・・どうぞ」