「やっほ、聖女サマ。」


 エセ敬礼しながら笑顔でご挨拶した。
当然生真面目なあの騎士は渋い顔をする。

聖女サマ自身が良しとしたのだから、別にいいというのにさ。


「おはようございます、真宵さん。」


 微笑する聖女サマは朝の日光を浴びて輝いて見える。
ほらあの笑顔を君も学びなよ生真面目な騎士さん。


「今日は祭日だろ?聖女サマも当然でなきゃいけないんでしょ?」


「えぇ、よろしくお願いします。」



 あはっ、まぁわたしはなぁんにもしなけどねぇ。