けどその腕があたしにぶつけられる事は無かった
その変わりに


「ウッ…。…ッ!!!」


男のうめき声と何かが吹っ飛ばされた男がした
恐る恐る目を開けると


「…ぇ?」


さっきあたしを殴ろうとしていた男は左側に飛ばされ何かの痛さに顔を歪めていた

もう一人の男は青白い顔をして目を見開き真っすぐと何かを見ていた


その視線を辿ると





あかっ!!

赤が立っていた。
まぁ正確には真っ赤な頭をした男の人が立っていた



トマトみたい

直感的にそう思った。