今も、窓際で頬杖つきながらぼ~っとグラウンドを見つめて… 意図せずに、彼を見つける。 「そんなふうには見えないけどなぁ。」 窓際は眩しいって言って、廊下側で熱心に本を読んでいた真尋が窓枠に腰かけて同じようにグラウンドを目を細めて見つめる。 「なんか…すっきりしないね、最近の理央。」 真尋は、やっぱり私に関しては鋭い。