話せって言ったの真尋なのに…。
やっぱり面白がってるだけで解決しようなんて思ってない。
こっちが不貞腐れているのを知ってか知らずか、突然クイズ番組の回答者のように机を勢いよくパンッと叩き、
「長谷川くんのこと好きなの?」
突拍子もないことを口にする。
はぁ……どうしてそうなるの。
考えてたのってソコ?一応は義人とのことを考えてくれてたんじゃないの?
当たりでしょ、といわんばかりに睫毛ばさばさの瞳をキラキラさせている真尋にため息しか出ない。
全くもって相談相手を間違えている。
でも友達の少ない私には目下この人しかこんな込み入った状況を話せる人はいなくて。
どういう経緯でそんな答えが自信満々に出てくるのか聞いてみる。
