どうして好きなんだろう


お昼休みにどうやってご飯を食べたのか、その後なんの授業を受けていたのかも曖昧に、放課後の図書室までの道をトボトボ歩く。

なんとなく家には帰りたくなくて、真尋を誘って図書室で勉強でもと思ってたけど、「最近の図書室は混んでて嫌」という理由であっさり断られた。


音を立てないようにドアを閉めて室内を見渡す。

他の学校がどうなのかはわからないけれど、うちの図書室は結構立派だということは真尋に聞いて知っていた。

茶色い長机が何列も並び、その他にも間に仕切りの付いた机も所狭しと並んでいる。

その中にはパソコンが接続できるものや、図書室にあるDVD鑑賞用のデッキが置いてある机もある。

さすが常連の真尋が言うだけあって、放課後の図書室は受験勉強に励む同級生たちで埋め尽くされていて、ゆっくり読書をしている人なんて見かけない。