「ゆりちゃんと、別れた…?」 「ほぉ。」 口一杯に頬張っていてそれ以上の言葉が続かないから、私はまた聞いてしまう。 「どうして。」 夏以来私はもう直の名前を口にしてないから、変に訝しむことのない様子で義人は続ける。 「さぁね。あいつら二人して『直くんのせいじゃないの』『俺が悪いんだ』ってお互いを庇ってるだけだし。…直には、絶対ゆりのこと大切にしろって言ってあったのにさ。簡単に約束破りやがって。……でも、直が変なんだよな。」