もしかしてー…


あたしは急いだ。職員室へ。


”あの人かもしれない“人を見に。


どうしても確かめたかった。


早く確かめたくて、
一気に廊下を駆けおり、廊下を走った。


「はあ、はあ」


息が上がる。脚がガクガクする。


しかし、”その人“を見た瞬間、
そんなことはどうでもよくなった。


同時に、動揺が隠せなかった。