「おいっ、大丈夫かよ…?」 表情はどんどん険しい物になって行き、息も荒くなって行く。 紫色になり震える小さな唇がゆっくりと動く。 「……ポケット…から、取っ……て。」 途切れ途切れだったが、凛の言う通りに凛のポケットを探る。 手に、プラスチックの何かが当たり、それを取り出す。