………古谷仁? 何故、こいつが私の目の前に? 私は、頭の中の記憶をかき集める。 そっか……さっき、あのまま寝ちゃったの…か。 「おっ、はよ。俺に何か用か?」 戸惑いながらも、何とか言葉を口に出す。 「俺の……カルピス飲んだろ?」 「…………ごめん。」 と、即座に謝る。 ゛しょうがねえな゛と、表情だけで伝えられる。 まあ、兎に角、許して貰えたみたいだ。