「力也翔だ!」 と、なんとも間抜けに本人の目の前で、指を指しながらフルネームを言ってしまった。 「お前、アホか?」 「…」 確かに、自分でもアホっぽいなあと思ってしまい何も返せない。 でも、アホでもこのメロンパンだけは譲れない! 「メロンパンクダサイ」 と、棒読みで私の意志を伝える。 「やだね!此れは俺様のメロンパンだぞ!」 どっちも一歩も引かず時間は過ぎて行く。 もうお昼休み終了まで3分じゃない…もう、最終手段に出るか。