「なあ、古谷仁ってのも、男好きか?」 さっきまでの活気振りは何処かに消え、解散ムードの中隣の紫に尋ねる。 「違えよ!ばあか!仁さんがそんな訳ねえだろ。仁さんは……男好きでも、女好きでもねえよ。まあ、多少女遊びはするかもしんねえが、特定の女は見たことねえ。」 「ふーん、悲しい男だな。」 「お前にだけは言われたくねえよ!」 チョップを私の頭に食らわせながら突っ込みを入れられた。