懐かしい声が聞こえた。



「りーん!」



美しい空に広がるその声がする方を見る。



「……ッ」



幻覚かと、思った。


パチパチと何回も瞬きをした。



でも、君は消えない、



恐る恐る近寄ってみると、グイッと引き寄せられた。


「よく、頑張ったな。」



暖かい掌が私の頭を撫でる。



「蘭っ……!!」



見てるからね。


何時までも君達を。




今度は私が君達を幸せにする番だ。