仁SIDE



初めて触れる我が子。


ぷにぷにしてて
とても小さな存在。


俺もこんな時があったのかと考えるととても不思議だ。


優しく腕に抱く、と



うぇえええんうぇえええん


さっきまで気持ち良さそうに眠っていた癖に突然泣き出す。



「ど、どうすれば…」


「仁、貸してみなさい。」


凛にバトンタッチする。



「うぅ~…あっあっ」



何だこいつ
…もしや、女好きじゃ。


セイの将来が不安になった。




「喉、乾いたー…」


「買ってくる。」



凛の求めているものならば、何でも与えたいと思う。

彼女が俺のすべてなのだから。


自動販売機へ向かおうとすると久しぶりに行く手を遮られる。



「どうした?」


「ううん、いやなんとなく?」


「なんとなく?」


「気に、しないで。」



何だか物欲しそうなその表情に欲情した俺は