陣痛の間隔が狭くなり、分娩室に移る。 それからは自分との戦いだった。 陣痛とは違う激しい痛み。 でもセイが頑張ってるって思えばいくらでも頑張れた。 あと少しで逢えるからね。 仁の手を強く握り、身体に何度も力を込める。 仁はハンカチで額を拭ってくれたり、何度も声を掛けてくれた。