自分にちゃんと、言い聞かせたのに。 「…やっぱ凛ちゃんには出来んわ。」 沢山の涙が零れ落ちた。 「そんなに泣かれると傷付くなあ……」 「ごめんね…卓也…」 視界が真っ白になりかけた時、 バンッ! 大きな音が聞こえて音のした方を見ると 大きなシルエットが見えた。 「じ、ん……」 私は無意識に知らない誰かの名前を呼んでいた。 男の人はとても怒ってるみたいで何か、叫んでいた。 それでも、私を優しく抱き締めて体が宙に浮く感じがした。 「あったかい。」 その暖かさで、私は眠りについた。