「これしかなかった。」 私はクローゼットで唯一見つけたパジャマ以外の服。 スカートの裾を軽く持ち上げて申し訳なさを感じながら言った。 「可愛い~可愛い~!」 卓也の笑みに流されて、私はそのまま肩を組まれ歩き出した。 何故か、正面からじゃなく裏から病院を出ていった。 「何処行きたい?」 「プラネタリウム。」 迷わず、その言葉が口から出てきた。