「凛ちゃん…?こんなに朝早くからどうしたん!?」 チャラい雰囲気を纏う男が私にヘラヘラと笑いを浮かべて近付いてきた。 顔に覚えは無い。 「アンタ、誰?」 「なんの冗談や~?イケメン卓也くんですよぉ~!」 ? 何言ってるんだこの人。 「ナンパはお断りします。」 と言って私はこの男の元を去ろうとした。 ……が、腕でそれを遮られる。 「もしかして……」 「え?」 「何も無い無い~」 この男が何か言った様だが、どうやら気のせいだったらしい。