ガチャガチャッ



「あっ、仁かえってきたんじゃねえ?」



私は今度こそ仁を出迎えようと、また玄関にパタパタとスリッパの音を立て廊下を急ぎ足で移動した。



「…おかえり。」



4年前と全く変わらない姿の仁、強いて言うなら少しワイルドさが出てきたかな?


私の顔を見るなり、仁は嬉しそうににっこりと笑う。

また、その笑顔が可愛い。


「ただいま、凛。会いたかったよ。」



んな、大げさな…そう思っている間に仁に唇を奪われる。


キスだってもう、私達の毎日の日課だ。


甘えたなところも昔から全然変わっていない。



「父ちゃんのばぁかっ!母ちゃんは僕の物なんだからねぇだ!」



そう言って紙製の剣を仁に振りかざす。

いつの間に、私達の間に入って来ていたのだろうか全く。


本当、誰に似たものなのか。