そのままお姫様抱っこをされ、ベッドにゆっくりと降ろされる。



「心臓止まるかと思った。」



その声は何時もと何も変わらない仁の優しい声だった。



「大袈裟すぎ。」


「それくらいが一番。」



そう言って仁は私に布団を掛けてくれた。



あんまり体冷やしちゃだめ。



とか、何だか保護者みたいな事をブツブツと言っていた。