「真剣に聞いて下さい。」 何故かベッドの上で正座する咲也。 「凜ちゃんを嫌いにならないで下さい!!」 土下座をする咲也を俺は手で止める。 第一、凜の事を嫌いになる筈が無い。 「凜ちゃん、痛いだけなんです。治療とかとっても大変で…あと、10ヵ月だって…精神的に追い詰められちゃって……」 「10ヵ月………?」 嫌な、予感がした。 というか、態態聞かなくても解ってたと思う。 『10ヵ月』 その、意味なんて。