パシンッ―…
翔の掌が宙を舞って、凜の頬を叩いた。
「あはははっあはははっ。あぁー面白い。
ウッザイ、本当。」
「あの日、テメエが言ったんだよな?死ねって言葉が大嫌い、二度とそんな事を言うなって!!」
翔はもう、凜に殴りそうな勢いで言葉をぶつける。
「えー?私そんなこと言いましたっけ?あはははっ」
「こんな状態のお前を見て゛蘭゛は何て思う?」
微かに凜の瞳が揺れる。
どうやら、その゛蘭゛という名前はかなりの効果があった様。
「どうせ、どうせ…!直ぐに私は蘭の元に行く!蘭だって絶対喜ぶに決まってる!!」



