「座れ。」



長椅子に詰め詰めで座る俺達を見てクスリと笑う理事長。


壇上でしか見たことが無かったが、やはり遠くから見るのとは迫力が全然違う。

皆、緊張して体がカチカチに固まっていた。



「受け止める覚悟はあるか?」


「………?」



受け止める?


それは、誰に対する言葉、なのか。



「お前達の知る凜、いや凜蝶とは何だ?」


「強い。」



俺はそれだけを即答した。