「凛が昨日、運ばれたって聞いて飛んで来て、凛が寝ている間に診察もしておいた。」 「……ッ」 「凛、お前の体はボロボロだった。症状も悪化してる様だったし。」 「……ッ」 「そんな体じゃ、蘭が泣くぞ?」 「……ふっ…うぅっ…」 堪えていた涙が溢れ出す。 私の体も涙という物を覚えていたんだ。 蘭、ごめんね。 センセ、ごめんね。 流羽、ごめんね。 生きれば生きる程、 涙もごめんね、も 増えて行く。 「明日、北海道の病院に移るから。覚悟しとけよ?」 そう言うと、センセは部屋を出て行った。