゛凛、お前凛華に来ねえか?゛ トクン… ゛俺も名前で呼んで。゛ トクントクン… ゛…ダメ、許さない。゛ トクントクントクン… 仁を見ると、胸が張り裂けそうだ。 「出来ない…。」 私は振り落とそうとしていた拳をダランと下げる。 そして、地に膝から体が崩れる様に落ちる。 「凛蝶…!?」 私の体を支えるのは、仁。 久しぶりの仁の暖かさにまぶたが急激に重くなり始める。