その女、最強総長【完】




「言えない。」



誰にも言うつもりは無い。

コイツ等だけには、心配掛けたく無いモノ。



「………あ゛ぁ゛?」


「言えない。」



何が何でも口を割る気は無い。



「そうか、凛華の男共に目移りした訳か。ははッ、凛だって女の子だもんな~。」


「違う。」



平気で、酷な言葉を吐く奏。


ずーっと昔に見た、奏がまだ女嫌いだった時に似ているその姿。