「蘭っ…俺…蘭っ……!」
翔は頭を抱え込み、その場にしゃがむ。
「消えてってさっき言ってたけどさ、その意味…わかってるよね?」
「ごめん…ごめん…ごめん…」
私に何度も謝ってくる。
でもね、一度言った言葉はもう、消せないのよ?
「蘭はね、いつもアンタの事話してた。」
「…蘭っ…が?」
「蘭、アンタの事大好きだったよ。俺も、嫉妬しちゃうくらい。」
「蘭はっ……どうして、」
「蘭はね、病気だったの、大きな大きな病気。アンタの事、最後まで気にかけていた。蘭はね、アンタを見捨てたわけじゃないのよ?」
多分、翔はこの事実を始めて知った筈。
翔は、蘭にとっては弟みたいな存在。
闇の中の翔に手を差し伸べたのは、仁でも、リオでもない
…蘭。
蘭、本当アンタって奴はお人好しすぎ。



