コンコンッ まるで異国の様に豪華な理事長室と看板のかかった扉を軽くノックする。 「誰だ~?」 約2年ぶりに聞く、あの頃と変わらない優しい音色。 「私…」 それだけしかまだ言っていないのに、直ぐに豪華な扉は開き、暖かな温もりに包まれる。 全く、何て言う聴力だ。 と少し感心してみる。 「凛……会いたかった…」 「美殊【ミコト】…久しぶり…」 2年経って、ちょび髭なんて生やしちゃってるけど、どうやら性格は変わってないみたい。