「薬、飲みなさい。」 「…わかってる。」 さっきまでずっと一人で騒いでいたセンセは、真剣な表情になる。 「俺が居ない間もちゃんと、飲んでたよね?」 「うん。」 発作でちゃうし。 気持ち悪くなっちゃうし。 「なら、良いけど。じゃあ、凛、明日には戻るぞ。」 せっかく、抜け出したのに…。 私は、肩の力が抜け、落胆する。 でも、此処で引いてしまったら終しまいだ。 もう゛次゛は、無い。