ゼェ…ゼェ…


マズイ、息が上がってきた。


でも、蘭を見つけないと…!



ズキッ!


いった…―い。


頭が割れそうなくらいジンジンと、痛み出す。



このっ…ポンコツが…っ。


悔しくて、辛くて


何よりも蘭が居ない。



涙が溢れだしそうになる。


そんな、時だった。