「………ッ、蘭【ラン】……ッ」



苦しそうな、聞いてるこっちまで切なくなる様な小さな声が聞こえた。


凛……?


それは、凛の寝言だった。

暫く見つめていると、頬に綺麗な涙が伝う。



「藍………ッ。」