ビュウウウ…‥ ドアを開けると、心地良い風が私の昔を呼び戻す。 「久しぶりに、暴れますか。」 ニィと、不適な笑みを浮かべるとフードを被り外の世界へと行く。 「こっちで良いかなあ」 昨日、引っ越して来たこの街。 道がイマイチ解らないが、どこを行ってもきっと、荒れ狂って居るだろう。 だってこの街は― ゛蝶乱舞街゛だもの。