ツン(デレ)ツンな市岡くん

「ごめんなさい…」


「…………」


おじさんの後ろを通った時、小さな謝罪が聞こえた。


ちょっと申し訳なくなった。あたしの方こそごめんなさい、だ。


早いとこ出てしまおう…。


そう思い、菓子コーナーで適当なお菓子をひっつかみ、レジへと急いだ。


「245円になりまーす」


何とも気怠げな店員にちょうど245円を出して白い袋に入れられたものを受け取ってコンビニを出た。


「あっ、雑誌見んの忘れてた」


「何の雑誌見んの?」


「ジャ○プ」


「今日のトニコはっと…」


「言わないでェェ!!」


って…あたし、誰と話してんだ?


考えなくても分かるけどさあ。


「市岡くん…友達はどうしたの?」


「お前のせいだからな」


あたしの質問には答えてくれないと…オーケー、分かったよ。