「悪ぃーなー。俺、アイツから呼び出しされたから行ってくる~」
「…ハイハイ。早めに帰ってきなよー?あと、送り狼になるとか止めてね?」
「ば、バッカ! そんなのやんねーしっ!!」
おい、鼻の下伸びてんぞ。
顔赤らめてんなよ。
「ま、まあ?アイツが可愛すぎたらヤっちゃうかもだけど…」
逃げてぇぇ!!彼女さん逃げてぇぇ!!仮面を被った狼がそっちに向かおうとしてるぅぅ!!
「お前、何やってんの?病院行くか?」
「行かないし! さっさと彼女さんとこ行きなよ。母さん達にはあたしから上手く説明しといたげるから」
そう言ってシッシッ、と手で追いやるようにしたら愁汰はあたしをものっそいキラキラした目で見てから、
「遊魅…お前、最高っ!!行ってきまーす!」
一瞬抱きついてからすぐに離れた愁汰はもと来た道を全力で駆けていった。
「あーぁ…あたし、ボッチかー市岡くんと帰りたいなー…なんつって」
ぼやくと本当に独りということを再確認させられて少し、泣きたくなった…。
