王子様とお姫様







「もう、美織声でかい!!」

さつきは頬を膨らませる。



「ごめん!」




熱くなった体を冷やすように水を飲む。

水はすごく冷たくて少し落ち着いた。




「その先生ね、保健の先生なんだけど…」



さつきは嬉しそうに話す。

相当好きなんだなぁ、先生の事。


「でね…」


最初はそれだけだった。

でも、段々話はエスカレート。

私が別の話をしても、いつ間の間にかその先生の話に戻る。



「手当てする姿とかももうなにもかもかっこよくて!」



その後もさつきの先生LOVE話は止まる事無く、結局帰るまでずっとその先生の話を聞かされていた。







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