王子様とお姫様



なんか聞いて欲しかったのかな…?

なんて思いながらさつきに目を向ける。


私の視線に気づいたさつき。

目が合うと、勢いよく話し始めた。





「あのね!!私の高校…」




ニヤニヤしながら話すさつきが面白い。




「超~~イケメン先生がいるの!」




ごくん、と飲んでから返事する。





「そうなんだ?」

「うん!もうすっかり惚れちゃって」




さつきは頬をピンクにして話す。


えっ…?


「先生に、恋!?」




びっくりして大声をあげる。

さつきはしーっ!!て人差し指を立てた。




「ごめんごめん、びっくりしちゃって」


周りの人がちらちら私を見た。

急に恥ずかしくなる。