え…これって…お姫様抱っこ?

急すぎる展開に脳がついていかない。

完全においてけぼりの私の思考。




でも体だけは動いてる。

自分で動かしてるんじゃない。

男性が。

46キロもある私を軽々持ち上げる。

そして顔色一つ変えずにどこかに向かって歩いてく。




もう恥ずかしさを通り越して呆然とする私。



男性は私を、近くに止めてあった白い車の後部座席に乗せる。



「閉めるよ」

って言って静かにドアを閉めた。