ちょっとキツく言いすぎたかな…

でもあんなくらい言わないと諦めてくれなさそうだし。


うん、これでそろそろ諦めてくれるよね。




「おはよ、夜座。」

「あ、礼央。おはよ」



声をかけてきたチャラ男は五嶋礼央。

こいつはかなりチャラいけど、夜座の数少ない友達と呼べる存在だ。



「夜座ちゃーん、見たよ。」

「なにが?」

「朝から熱いねー、彼。
皇秋くんだっけ?」

「うざいだけよ。」

「またそんなこと言ってー
見てたよ?顔緩んでたくせに。」

「……相変わらずいやらしいこと言うね、礼央は。」

「なんでダメなの?
彼人気あるみたいじゃん。」

「年下ダメなの。」

「ハハ、頑固だなぁ。」



礼央はそう言いぽんぽんと夜座の頭を撫でる。




なによ礼央まで…

秋、秋ってさ。




そもそも皇くんが悪い。


ていうか、なんで皇くんはあんなにしつこいの?

他の男たちは夜座にフられたらもう二度と名前を口にしないくらい
夜座のことを嫌う。


その原因が夜座のフり方にあることはよくわかってる。

しょうがないじゃん、こうゆう性格なんだから…





なのに皇くんはフられた次の日も、その次の日も、
必ず夜座に会いにきた。


それが続いて今日でもう二週間?



ほんとに…なんでこんなに、