俺なんかにお礼を言ってくれた早瀬


俺もあのことを謝んなきゃいけない



「早瀬…あのときはほんとごめん」



「え??…」



「あのとき俺全くおまえの気持ち考えてなかった

自分のことばっかで早瀬を傷つけてたなんて考えもしなかった」



「むしろ感謝だよ

気を使って遠まわしに言われるより、はっきり言われたからあきらめられたから」



「でも……」



「あたしも廉くんのおかげでけじめつけたつもりだから」




「そっか


早瀬ありがとな

あんなこと言ったのに甲子園でも支えてくれて

おまえ最高のマネージャーだったな」



「ありがと


じゃああたしそろそろかえるね」


「またな」


早瀬と話が終わるととてもすっきりした気分だった


はなせてよかった



それから俺らは陽向の家でバカみたいにさわいだ