君がいなきゃ…






『おいっ! あい?!』



『れん?!
 れんなんでいるの?!』



これはまぼろし?



『あいが呼んでる気がして
 走ってきた』



それとも現実なの?




『ひっく…ひっく…』




れんは息切れしていた


あたしはれんが来て
嬉しくて


すごく安心して


涙がとまらなかった



声をあげて泣いた



れんは黙って
抱きしめていてくれた




そのときあたしは


嬉しかったこと

すごく安心したこと

涙がとまらなかったこと

離れないでいてほしい
と思ったこと


すごく覚えている