俺と彼女を乗せて電車は再び動きだした
俺は遠ざかっていくダチに爽やかな笑顔で手を振ってから一息ついた
そして今度は躊躇うことなく顔ごと彼女の方に向ける
「ん!?」
すると彼女の右隣に、さっきの駅で乗ってきたと思われるサラリーマン風の禿げたオッサンが座っていた
はあ!?
はあ~!?
何だあのオッサンは!?
ってか電車内は完全にがら空き状態
それなのにオッサンはわざわざ眠る彼女の隣に座っている
あやしい…
俺は遠く離れた彼女の眠るシートまで、さりげなく距離を詰めてオッサンの様子を伺った
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