通学電車物語





俺はそう決意して今度こそ、今度こそ起き上がろうとした



するとその寸前に誰かの声がそれを遮った




「娘さん、どうしたんじゃ?」



え?



「何をそんなに泣いているんじゃ?」



え?え?え?
誰?
誰が登場?



お年寄りの声だな



車掌さんの登場??


目を開けて確かめたいけれど、そういう訳にもいかないし


何が何だかさっぱり意味がわからない



しかしまたタイミングを逃してしまったのは確かだ



今日は本当にダメダメの俺



まあでもこれで
どっちみち、取っ捕まるのは時間の問題だな



俺は半分以上諦めた気持ちで成り行きに耳を傾けていた





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